ここでは、畳に何か起きた時の対処法などを載せました。その時にわざわざパソコンを開いて見ることは無いでしょうが、参考に覚えてたら便利です。
○ダニが発生してしまった場合
 表面のダニは、掃除機をかけるのが一番有効です。ダニは夜行性なため、1〜2時間ほど部屋を暗くしておいてから、ゆっくりていねいに掃除機をかけてください。根気よく丁寧に繰り返せば、1週間程で気にならなくなります。
 ダニは高温(75℃以上)に弱いため、加熱乾燥法なども有効です。
※ダニの餌になる、食べカス、アカやフケ、カビ等をこまめに取り除く事が肝心な予防策です。
○カビが生えてしまったら
 まずカビを乾かし、ブラシ等で畳の目にそってカビを取ります。そしてアルコール・焼酎などの蒸留酒(醸造酒は逆効果)を布に染みこませこまめに拭き取ってください。アルコールには殺菌効果があるため、カビを抑える効果があります。
 絶対にぬれ雑巾では拭かないでください。
ダニもカビも、こまめな掃除と、自然通気に心がけることにより抑制できます。また、防虫シートや除湿機も効果的です。
※本当に困った時は、まずは当店にご相談ください。
○何かこぼれたら
 そのまま放置しておくと、裏返しのときシミになります。すぐにキッチンペーパー等で吸い取ってください。こすると染みこんでシミになります。
・灯油、おしっこをこぼしたら
 粉末の洗剤、クレンザー、塩、小麦粉等をすぐに振りかけ充分液体を吸わせた後、掃除機で吸い取ります。その後固く絞った雑巾で拭いてください。強くこすらないこと。
・醤油をこぼしたら
 こぼした上に小麦粉、ベビーパウダー等を振りかけ粉に吸い取らせ掃除機で処理する。
・インクをこぼしたら
 牛乳で湿らせて拭き取る。
※全てに共通して言えることは、『強く拭く=畳に汚れを刷り込む』 と言うことを覚えておいてください。きれいにしてるつもりが、逆に汚れを広げ押し込んでいるのです。押し込めば押し込むほど汚れは裏まで届き、畳が日焼けしてくると目立たなくなってきますが、裏返しをしてもシミは残ります。基本はさっと拭き取り、後はポンポン叩いて輪染みを無くす。諦めも肝心と言う事です。
○家具等をおいたため、凹みができてしまった場合
 適度に霧吹きをして、ぬれタオルを当てながらアイロンがけするとある程度回復します。
アイロンをかけすぎるとアイロンを当てたところだけ色が抜けるので注意してください。
仕上げにヘアドライヤーの暖かい風で乾かしても良いです。
○落書きされてる!
・フェルトペンが付いた時
油性ペンは、マニキュアの除光液またはラッカー薄め液で軽く拭き取る。窓を開けて風を通し、換気する事。
水性ペンは、クリームクレンザーで拭き取る。
○焼き焦げができた・・・
・タバコの様に小さい焦げは、色が目立たないようにサンドペーパーで黒こげをとり、ロウをたらして穴を埋め、平らにならす。
・大きな焦げは、応急措置としては、同様に出来なくもありませんが、諦めてそこの畳を変えた方が無難です。わけを畳屋さんに話せば親切丁寧に1枚からでも、似た色のゴザを探して変えてくれるはずです。
昔は手間より材料の方が高く、また旅館など大部屋では一枚だけ畳を変えても逆に目立ってしまうので、い草を徐々に抜いていき、詰めてごまかしました。
畳職人では当たり前の技術ですが、中には旅館の仲居さんもマスターしてる技です。
     
焦げたい草を丁寧に抜いていきます。このとき、徐々に本数を減らしていきます。
     
反対側も抜いて、最後にい草を寄せてならしてできあがり。
よーく見ると、い草が寄っていてごまかした形跡がわかります。

さらにマニアックな技術も紹介します。
     
い草をズボっと抜いて、似た色のい草をピンセットで丁寧に刺していきます。
     
本当に気の遠くなるような作業ですが、仕上がると上の写真の様にわからなく
・・・ごまかした形跡がわかりますね。すみません私の技術不足です。
しかし昔はこんな技(もっと美しく)もよく使われたそうです。
○恐怖、シロアリの実害
 先日、あるお宅から『床が、畳が腐って抜けた』との知らせをうけ、畳をめくってビックリ!!
すでに犯人はいなかったものの、この仕業はシロアリに間違いありません。
 下の写真はその時の畳です。部屋の写真はさすがに勘弁と言う事でしたが、足の踏み場が文字通り、シロアリに食べ尽くされて無いような状態でした。
ここでは畳の写真だけ紹介します。

 左上に見えるのは、床板です。
床板がスカスカになるまで食べられて、シロアリの泥で、畳とくっついてしまっています。
シロアリは徐々に床板や柱を食べていき、食べ穴や泥で自分たちの通り道を作って行きます。
畳ももちろん食べられるのですが、見てわかるように、右端に見える緑色の畳縁も一部無くなっていますね。
ちなみにこの畳縁は化繊です。
 シロアリは家のガンと言っても過言ではありません。
早期発見が一番です。もちろんほかっておけば、浸食される一方です。
こうなる前に是非、年に一回は畳をめくって、床板を干しながら点検してあげましょう。
十年以上畳替えはおろか、畳をめくった事の無い方・・・・おそらく大半の方がそうでしょうが、この機会に点検してみてはいかがでしょう?
 マイナスのドライバーで縁際をこじ開ける用にすれば畳は持ち上がります。
畳をめくるぐらいの事は当店で無料でさせていただきます(あまりにも遠方の方は、ご近所の畳屋さんに相談してみてください。畳組合加盟店でしたら、心やすく引き受けてくれる事でしょう。

 参考までに経験上シロアリの発生しやすいパターンをあげておきます。
★水回り
  お風呂場、洗面所の隣の部屋は注意
★大きな家具(タンス、本棚等)の下
  更に下にジュータンを敷いていたら、危険度UP
★あまり使っていない部屋
  シロアリに限らず害虫は、奴らなりに考えていて、人目に付かないところで発生するものです。 
★隣近所でシロアリの被害があった場合
  当然住み良い場所を求めて移動してきます。
★床下の換気口が極端に少ない(狭い)家
  シロアリは湿気と暗闇が好きです。しかし、最近悪質なリフォーム詐欺もあるので注意しましょう。
★ジュータンや上敷きを2枚以上重ね敷きしてある部屋
  シロアリに限らず、ダニやカビも発生しやすい環境です。重ね敷きはやめましょう。
と、まあこんな感じの場所で見かけます。
 怖いですね。
 しかし、ちょっとしたシロアリ対策が、すごく簡単にできてしまう事は、あまり知られていません。
白には黒で対抗を!!
 実はクロアリがシロアリを退治してくれるのです。
普段から頑張って食べかすを片付けてくれるクロアリさん、気持ち悪いからって全部退治しないで、家の警備(見回り)をしてくれているんだって考えて、たまには見逃してやってみてはいかがでしょう?
 とにかくシロアリは早期発見、早期対策を心がけましょう。

 ちなみにシロアリに食べられてしまった畳は、諦めて床板からなおして、土台ごと新品にした方が賢明です。